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「グレーゾーンの子」は接し方でこうも変わる 「発達障害かも?」と悩む親たちに伝えたい

毎日頑張っているのに「フツーの育児」でうまくいかなかった(写真:kaka / PIXTA)

「全然人の話を聞かない」「登校・登園をしぶる」「宿題に取り組めない」頑張って子育てをしていてもうまくいかない――もしかしてうちの子は発達障害かも……、と思い悩む人は少なくないかもしれません。そんな悩みに、自身も3人の発達障害&グレーゾーンのお子さんを育て、『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母の毎日ラクラク笑顔になる108の子育て法』の著者である大場美鈴さんが答えます。

はじめまして。私は、3人の子どもの子育て真っ最中で、「お母さん」という世界一、同業者の多いお仕事をしています。

このお仕事、ただでさえ年中無休・無報酬という過酷なものなのに、うちの子たちはみんなちょっぴり取り扱いにコツがいる、育児上級者向けコースの子どもたちだったのです。

フツーの子育てがうまくいかない!? 

長男が幼稚園の頃、私はほかのお母さんたちと同じように、子どもが何かできたら褒め、ワガママを言えば諭し、いけないことをしたらしかって、子育てをしました。

ところが、うちの子ときたら、不器用で、あわてんぼうで、失敗ばかりだったので、「できたら褒めよう!」と思っていても、全然褒めるチャンスがやってこないのです。ワガママばかりでテコでも動かず、いくら根気よく優しく諭してみても、「イヤだ!」の一点張り。いけないこと、危ないことを注意しても、何度でもまた同じことをやらかすのです。

「フツーの子育て」の方法がまったく通じなかった私には、残る手段は「怒る」しか思いつきませんでした。とりあえず鬼の形相で怒鳴れば、動きを止めてくれます。ゲンコツを食らわせれば泣き止みます。ムリヤリ抱きかかえれば、家に帰れます。

身支度、登園、公園遊び、食事、兄弟げんか……と、子どもが何かをするたびに、一日中怒ってばかりいました。

当時を思い返すと、今でも胸が痛みますが、それでも毎日歯を食いしばって、弟、妹の世話もしながら必死で子育てしていました。そうしているうちに、長男も成長すれば少しは落ち着くだろうと思っていたのです。

ところが、小学校に入学し、長男は落ち着くどころか、余計に問題行動が増えてしまいました。ランドセルの中身は空っぽ、登下校ではケンカばかり、漢字の書き取りは投げ出す、クラスのゲームに参加できず教室を飛び出してしまう……担任の先生からも毎日のように電話がかかってきました。

長男のことにかかりきりの日々で、次男には無気力な様子がみられ、赤ちゃんの長女も最低限のお世話で精一杯。一生懸命やっているつもりなのに、「なんで私だけ、こんなにうまくいかないんだろう」と、いつも思っていました。

そんな時、パパが「おれの小さい頃もこんなだったかも?」と見せてきた、たまたま仕事の関係で読んでいた本。そこには、まさにうちの長男のことが書いてありました。

このとき「発達障害」という言葉を初めて知り、私は、なぜ「フツーの育児」でうまくいかなかったのか、ようやくうちの子の謎が解けて、モヤモヤとした霧が晴れていく思いがしました。

得意なことと苦手なことの差が激しい「凸凹さん」

当時、小学校の教室から泣いて飛び出した長男は「発達障害」の範囲にあり、次男・長女・パパ、そして私自身もいわゆる「軽度・グレーゾーン」のどこかに当てはまる、「凸凹さん」だったことに気づきました(この記事では発達障害の特徴のあるお子さんを、診断のある・なしに関わらず「凸凹さん」と呼びます)。

「障害」になるかどうかは、その凸凹の強さだけでなく、周りの環境との段差、つまり本人がそのコミュニティ(学校、園、地域など)に適応できるかどうかで決まるのだと思います。

そして、「発達の凸凹」の差があるけれど、なんとか適応できている子は「グレーゾーン」と呼ばれ、「発達障害」と「定型発達(いわゆるフツーの子)」の間をうろうろしています。

私なりに理解した「発達障害とは?」の答えを一言で言うと、「得意なことと苦手なことの差が大きい子」だと思います。誰にでも得手・不得手があり、その凸と凹の形を「個性」というのだと思いますが、発達障害の子はその個性による「発達の凸凹」の差が大きいため、「特別な個性=特性」になるのです。

この記事では、私と同じようなことでお困りの毎日頑張っているお母さんと、うちの子と同じように怒られたり、失敗したりすることが多くて、自信をなくしがちのお子さんが、少しでも楽になれるように、今までの私なりのうちの子ノウハウと育児アイデアをお伝えしていきたいと思います。

言っても言ってもわからない

→「視覚支援」「見える化」でわかる!

幼い頃、長男への「しつけ」や「ルール」の理解は、口をすっぱくして言っても、右の耳から左の耳へ抜けていくので、なかなかうまくいきませんでした。

でも、そんな長男は、道路の交通標識や、マーク、サイン・シンボル、数字、記号などが大好きでした。そして、私が大声で「危ない!」と叫んでも止まらないのですが、道路の赤い三角の標識の下では、ピタリと一時停止できたのです。

子どもには、大まかに、長男のように目からの情報が入りやすい子(視覚優位タイプ)と、次男のように耳からの情報が入りやすい子(聴覚優位タイプ)がいます。

「話を聞かない」と思われがちな視覚優位タイプの子は、「見えるように」するだけで、注意を向けることができるし、指示なども受け入れやすくなります。100回言っても聞かないことも、1回絵を描くだけで伝わることもあります。

「うまく伝わらないな」と思ったら、簡単な絵を描いて子どもに見せてみています。マルに棒の人間で充分です!(かえって複雑な情報がないほうがわかりやすいです)。

そこに「すわる」という短い言葉や、「いただきます」というセリフを吹き出しに書いたものを見せれば、「もう!ご飯のときは座って食べなさいって言ってるでしょ! いただきますは!?」を毎回言わなくてもわかってくれるかもしれません。

また、絵だけでなく、図や表、写真、メモなど、長男には視覚的な情報にすると、とても伝わりやすいのです。さらに次男も、聴覚情報の受け取りが良過ぎて、大事なことがどれかを選べずに困っている場合があるので、重要なポイントにマークをつけたり、手順などを書いて整理したりしてあげると安心するようです。

工夫次第で、いくらでも伝え方はあります。そして、「言っても言ってもわからない子」は、「見えるように、丁寧に教えればわかる子」なんです。まずは私が、それを心から信じてあげることが大事だと思っています。

一日中、小言を言っている気がする

→「紙に書く」で聞く耳が持てる!

「よく言う小言は紙に書く」ことで、毎日何度も同じことを繰り返し注意しなくてすみます。

長男曰く、「言葉は消えていっちゃうから、書いてほしい」そうです(次男や私の場合は「言葉はずっと残る」のですが……)。だから、トイレには「流した?」の標識が、私のシャンプーボトルには「いたずら禁止!」の書込みがしてあります。目を引くマークやアイコンをつければ、さらに気がつきやすくなります。いつも言っている小言を張り紙で代用すれば、かなりのエネルギーと時間の節約になります。

また「お説教は手紙にする」で、もう少し長めのお話も上の空で消えていかずに、心に留めてくれるようになりました。

ただし、それまではすぐに消えていくから平気だった言葉に傷つく、ということも起こります。漢字書き取りやテストの訂正などに抵抗感が強い長男は、「ダメ出しの見える化」にとてもダメージを受けやすいんです。なので、文章を書いて子どもに何かを伝える場合、配慮とコツが必要です。【子どもに伝わる文章術のコツ】・「◯◯すれば、□□できる」という形の、肯定的な表現で具体的に書く
・合理的で納得のいく説明や、メリット・デメリットを明確にする
・穏やかで優しく、身近なわかりやすい言葉を使う
・イラストや図、ユーモアのある表現を入れる
・抽象的な表現ではなく、具体的な「行動」や「台詞」で例を示す
・相手の目線から見て、共感的な立場に立つ

いちいち紙に書くのも面倒ですが、それでも、小言とお説教に費やす時間とエネルギーよりは、ずっと省エネできます。

頑張っているのにできない

→「ものの工夫」で苦手を補う

「頑張っているのにできない」姿を見ると、親としてはなんとかしてあげたいという気持ちになります。そんなときには、「ものの工夫」をして、その子に合った道具を選んだり、改造して使いやすくすれば、苦手な作業を補って取り組めたり、最後まで集中しやすくなります。

まずは「子どもがどんな作業を苦手としているか」に目を向けます。一見、やる気がないとか、態度が悪いとか、ふざけている、というように見えても、うまくいかずに、ただ、どうしていいかわからないだけの場合も多いのです。

子どものやる気や態度に振り回されずに、身体の使い方や脳の情報処理など「できないのは、身体のどこかに苦手な作業があるかもしれない」と、こちらの見方を変えてみます。

子どもが「何に困っているのか」がわかったら、それに応じた道具を選んだり、改造して使いやすく工夫したりします。発達検査などで原因をはっきりさせることもできますが、うちの長男の場合、ASDとLDとADHDの要素が広く浅く複合しているため、本人の「困り」の原因を特定しづらい「つまずき」が多くあります。

そこで、「試行錯誤方式」で、道具の選択、改造を進めていきます。「困っていること」も子どもによって、あるいはその時の課題によって違います。

たとえば、「鉛筆」だけを見ても、持ち方がうまくいかない、筆圧の調節が難しい、筆箱にしまえない、と、課題も違います。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

うちでは、持ち方の練習をしているときは、「くもんのこどもえんぴつ2B」(くもん出版)という太い三角軸のものを使っていました。長男が学校で鉛筆をよくなくしてくるときは、普通の鉛筆に通し番号をふったり、色がカラフルなど、そろえたくなるデザインのものにしました。今は「この、あずき色の2Bが一番書きやすい」と言うので、三菱鉛筆の「uni 2B」に、長男カラーのマスキングテープを巻いて目印をつけて愛用しています。

少しずつでも、作業の困難さによるストレスを減らしてあげるようにすれば「落ち着いて取り組める」ことがきっと増えていくはずです。


以上ですが、如何でしたでしょうか?
子育てって年中無休で非常に大変ですよね。一人でやるには大変すぎるけど、夫は全然手伝ってくれないというのはよくある話かと。またやっていてもやり方が違ったりして文句が言いたくなるけど、文句言うと怒り出す。そうしたら一人でやっている方が良いとなりますよね。さらに子供が全然落ち着かない、もしかして発達障害!?なんてなったらもはやお母さんがパニックになってしまいますよね。でも仮に発達障害だとしても、子育て自体は子供のために創意工夫しながら既にやっていますよね?それであれば、この記事のように少し変えて行うというのは変わらないと思います。

管理人自身は子供の頃は、そんなに変わったところは無かったそうで、ただおとなしかったそうです。それはなんとなく覚えてますし、そうだろうなぁと思います。ただだからといって、その当時に手がかからなかったらから後でかからないのかといえばそんなことはりません。義務教育終わり頃から逆に問題が大きくなって発生してきたので、当時発達障害という言葉を知っていれば、今は大きく状況が変わっていたかもしれません。

ですので、今は大変かもしれませんが、その子の状況を知り、合った方法でお母さんなりに大切にしてもらえれば一番かなと思います。

以上、皆様の益々の幸せを願っております。

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